ほき4日記

つまひとり、こふたり、さらりーまん・ほきのへーぼんな日常。

遠隔地

イメージ 1

鎌倉時代、幕府のある鎌倉から西日本を統治する為、京都に六波羅探題が設置されました。
室町時代、幕府は京都にあり、東日本を統治する為、鎌倉に鎌倉府を設置しました。

いずれも幕府の機関として遠隔地を統治する為に設置されたものでしょうが、六波羅探題の方がより機関としての位置付けが明確な感じを受けます。
それは探題自身が幕府から都度選ばれるのに対して、鎌倉府は鎌倉公方として世襲され、その制度的な違いに起因しているのでしょう。

室町時代の鎌倉府はしょっちゅう幕府に対立していて幕府の機関として関東を治めていた、という印象が全くありません。
寧ろ幕府にとって鎌倉府は仮想敵であって、その力を如何に抑えるか、というのが基本方針でした。

身内だからといっても段々と血が薄くなり、むしろ身内ゆえの対抗心が芽生えてくる、ということなんでしょうね。

京都・大阪に身内を置かず役人を配置した江戸幕府はきちんと歴史を学んでいたんですねぇ。

http://map.yahoo.co.jp/pl?lat=34.40576333&lon=131.40276528&layer=0&ac=35204&mode=map&size=s&type=static&pointer=on&sc=3