ほき4日記

つまひとり、こふたり、さらりーまん・ほきのへーぼんな日常。

履歴書

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今、日本経済新聞の「私の履歴書」欄で長島茂雄を連載してますね。

地元の駅のキオスクでタケノコのようにささっている新聞を抜き取っておばちゃんに140円。
毎朝の通勤のひとコマです。
電車に乗って縦に折った新聞を一面から読んでいきます。

会社に入ったばかりの頃、理系の学部を卒業して事務系総合職として就職したあの頃、すぐ身近にいた先輩がキツい人でした。

当時、私は会計の「か」の字も知らず、理系の人間にありがち?な
「世の中(宇宙)は科学法則で動いている」
と考えていました。
同級生の殆どがマスターに進学した私の周りの環境はそんなものでした。

ところが、商学部出身で簿記と公認会計士の勉強をしていたその先輩に
「世の中(社会)は経済で動いている!
 会計も知らずに会社に入って来る奴がいるなんて信じられない。
 理系の人間が自分と同じ職場で仕事をしているなんて考えられない」
と、自分達の会社がメーカーであることを棚にあげて昼休みにはいつもいつも耳にタコが出来るほど言われていました。

社会人になったばかりのころの洗礼でとても衝撃的でしたが、こういう価値観もあるんだな、これが民間企業に事務系社員として勤めるということなんだな、と納得するように努めました。

そのかいあって、日経新聞も読み始めましたし、そこそこ会計の勉強もして、その後の会社生活にいろいろ役立っていると思います。

この先輩は別の部署に異動してしまいましたが、貴重なアドバイスをしてくれた先輩として、今でも仲良くさせてもらっています。

日経新聞」というといつもその頃の毎日責められているような圧迫されるような苦しさが甦るのですが、それでも購読を続けている毎日です。

読み始めたころは一面から読み始めて会社に着くまでに読み終わりませんでした。
自分にとっての記事の重要度・優先度が分からなくて、慣れない単語、意味の分からない文章を延々と読み続けていたからです。
それがいつの間にか飛ばし読みすることが出来るようになり、「私の履歴書」までたどり着けるようになりました。

一通り記事を読み終えてから「私の履歴書」や連載小説や美術評論などの文化欄を楽しんでいるのですが、この何日かは記事を読まずに最初から長島茂雄の履歴書を読んでます。
なんたってスーパースターの事跡ですからね、早く続きが読みたいです。

日経新聞の記事より先に「私の履歴書」から読んでいる自分を見て、やっとこの新聞を普通に楽しんで読めるようになったんだな、とちょっと嬉しくなりました。