愛車
新車のディーラーに持ち込んで廃車して貰うのです。
乗り続けて１０数年。
あちこちに出かけて、いろんなことがあったなぁ～。
独身の時には安らぎの空間で、休みの日には好きな音楽をかけながら地図を片手に朝昼晩、飽きもせずに乗ってました。
結婚してからは一人で車に乗ることが殆どなくなってしまったので、あの時の寛いだような、ちょっと寂しいような感覚を忘れてしまっていますが、そんな相棒とお別れするのはとても悲しいです。
そんな思い、私だけじゃなかったようです。
妻と子ども達がセッセと車を掃除してくれました。
「頑張ってくれたねぇ」
「いろいろなところに一緒に行ったねぇ」
とても有難かったです。
感謝、感謝。
家族みんなでディーラーまで最後のドライブ。
マスターキーとコピーキーと車検証を渡してもう終わり。
明日には業者が引き取りにきて処分するのだそうです。
妻が「なんかあっけない終わりだね」。
ホントにそう思いました。
自宅までの道すがら、歩きながら娘が泣いていました。
「クルマ屋さんに一人ぼっちで置いてかれちゃってかわいそう…」
こっちも泣きそうになりました。
