ほき4日記

つまひとり、こふたり、さらりーまん・ほきのへーぼんな日常。

Komencanto

f:id:hoki4hoki4:20190927202824j:plainエスペラントでは初心者のことを"komencanto"という。
これは komenc(始める) / ant (している)/ o(ヒト←無理矢理かな?) からなる造語で、エスペラントはこの柔軟な造語力で様々な単語や表現を産み出すことができる人工語だ。
エスペラント自体が Esperanto(希望するヒト)という考案者のペンネームから名付けられている。

小学生だったか中学生だったか、ずっと昔に実家にあった全10巻(?)の百科事典のコラム記事でエスペラントが紹介されていたのを読んだ。

「世界を平和にするためにザメンホフ博士が考えた言葉」「学びやすい」「国際補助語」みたいに書いてあった記憶がある。

うん、最初は小学生のときだな。

「すごい!
世界ってこの言葉を使ってるんだ~
だから平和なんだ~」
と思った。
当時はまだまだ東西冷戦真っ只中で(今日までも絶えることのない)様々な世界中の悲劇があるのを知らなかったそのころの私…。
純粋すぎる😅

さすがに中学生になっていろいろ分かってきて英語の勉強を始めた。
結構英語は得意教科だった。
エスペラントなんてものはすっかり記憶から失せた。

高校に入ったら英語はすっかり不得意教科になってもうた。
勉強しなかったので当然ですわ。

大学受験が近づくなかで現実逃避するわけですわ。
「なんかすごい言葉があったよな。
学びやすくて、きっと英語よりも簡単で、国際補助語でもあるやつ!」

その時点ではすでにエスペラントにそんな存在感がないことは百も承知。
そりゃそうでしょ、そんなんだったら学校で英語の代わりに学んでいるはずだし、クラスで「エスペラントの存在」を知るのが私ひとりのはずがない!
でもそんななかで「いま勉強すべきはエスペラントなんじゃないかなぁ」と考えてしまうのが現実逃避ってやつですわ。

地元のいちばん大きい本屋に「エスペラント四週間」という学習書が一冊だけあった。
たしか3000円くらいで当時の私には手の出ない金額だった。
売れちゃってないかなぁ、なんて何度も何度もその本屋に見に行って、結局最後、お年玉もらって気が大きくなった勢いで手に入れたんだ、たしか。

結果として大学浪人したが、受験勉強しながらエスペラント四週間も勉強していた。
英語がわかんなくていやでいやでねぇ、ついついそっちにいっちゃうのよね。

学びやすいといってもそれは文法のことであって単語は単語でちゃんと覚えないといけない。
造語できるから単語を覚える労力は英語より少ない、といってもその便利さを実感できるにはそれなりに基本的な語彙を知らないといけない。
そもそも英語の単語もとっくのとうにつまづいてるし。

エスペラント四週間を読んで、単語を覚えようとしっかり単語帳なんか作って ĉambro(チャムブロ / 部屋)とか krajono(クラヨーノ / 鉛筆)とか英語とは似ても似つかぬ基本語彙を一生懸命覚えようと頑張ってた。

いったいいつこの言葉を使うのか、そもそも自分以外に勉強しているヒトはいるのか、考えてはいけない疑問を気付かないふりして現実逃避に夢中だった。
エスペラント四週間を読みきったのは浪人の時だったな。
なにしてたんだろ、あの時… orz

そんなに夢中になっていたエスペラントだったが大学生になって意識的にスパッと捨て去った。

で、いまから10年程前にすっかり記憶からなくなっていたエスペラントをたまたまネットサーフィン中に見つけ、昔の知識でポツポツと書いてみたりする。

で、komencanto だが、私はずっと昔に入門書を読んだだけなので初心者なのだが ant(している)かな?
int(していた)て感じかな、komentinto 😄
こんな単語、辞書に載ってないだろうね~。