ほき4日記

つまひとり、こふたり、さらりーまん・ほきのへーぼんな日常。

LAMPIROJ

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前にも使ったことのあるエスペラントでホタル(複数形)を意味するLAMPIROJですが、今回もこれ以外のタイトルは思い浮かばなんだ。
 
入梅したもののの一向に梅雨らしい雨がありませんが、湿気が出て来ました。
この時期、湿気でムシムシする、といったらやはりホタルでしょ。(←決してダジャレではありません、念の為)
ということで、行き当たりばったり家族の面目躍如。
 
妻との話は即決モード。
「今日あたりホタルを見に行きたいねぇ」
「いいねぇ」
「じゃ、学校から子ども達が帰ってきたらお弁当買って見に行こう」
「OK!!!」
という流れです。
 
子ども達もホタルと聞いて、「いいねぇ~」
やっぱうちの子だ(笑)
 
大体夜の8時から9時位が見頃。
確かこの辺りだよな、とおぼろげな記憶頼りでホタルスポットをカーナビにセット。
およそ1時間の道のりです。
 
みんなで車に乗り込み、駅近くの弁当屋さんでそれぞれのお弁当を買って一気に山を掛け上がります。
 
日が落ち、対向車もまばらで、暗くなっていく夜の山道。
車の外は漆黒の闇。
ホタルも楽しみですが、途中で道を誤ったりと、違う世界もタンノウしてしまいました…。
 
国道から脇道に入り、対向車も無い、細い山道を延々と道なりに登ります。
道幅は車1台、舗装が真ん中で筋に割れ、所々雑草が生えだしてます。
黄色いガードレールの外は闇。
アッパーライトで走ると小さな蛾のような虫がヒュンヒュンとフロントガラスに向かって飛び込んできます。
 
「この辺だった筈なんだけどなぁ」
「ホタル、出てるかなぁ」
間違っていない自信はあるものの不安です。
 
山道を抜けると闇の中に何人か人影が見えます。
道端に車を停めてガードレールから川と田んぼを眺めています。
 
「あっ、ホタルだ!」
 
この時期、考えることは一緒。
ホタル鑑賞の人がいますいます。
 
外を注意深く見るとはかなく小さな青い光がフワァ~っといくつもいくつも飛んでいます。
 
車を停めて、明かりを消して。
外に出てみると幻想的な景色。
 
右も左も足元すら見えない暗がりの中。
時折通る車のライトの明るさに目がやられ、視力を回復するの時間がかかります。
 
そんな闇の世界で
川の上には何匹ものホタルが息を吐くような、弱々しい光を灯しながら飛んでいます。
土手の草や山の木にもホタルがとまり、そこかしこで光っています。
ふと顔を上げると山の上には星空です。
無数の星は大きさも光の強さもホタルと同じ。
ホタルが星になったのか、星がホタルになったのか。
ホントは星が舞い降りてきたんじゃないのかな、なんて。
詩人になれそうです。
 
子ども達、前にもここでホタルを見ているのですが、はっきり覚えていなかったようで、今回は二人とも感激したようです。
記憶に残って良かった良かった。
 
結局、暗がりの中でお弁当を食べる訳に行かず、家に戻ってから食べました(笑)
 
あんな景色が残っているなんて日本もまだまだ大丈夫。
いつまでも残して未来の子ども達にも見せてあげたいですね。