ほき4日記

つまひとり、こふたり、さらりーまん・ほきのへーぼんな日常。

中世の関東

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もともと埼玉にいた頃から中世の関東に興味がありました。

自動車の免許をとり立ての頃、休日にはいろいろな所へお気に入りのラジオを聞きながらドライブに行くことが一番の楽しみでした。
同級生達は新宿や池袋で楽しい学生生活を送っていましたが、どうしてもそれに馴染めなかった私はいつでも一人で秩父や北関東のあちこちをドライブしていました。
色づく山や田んぼで季節の移ろいを感じ、遠くに見える秩父や赤城、筑波の山を眺めながら歴史を思うのが好きでした。
こうやって書くとかなり色気の無い暗い学生時代のようですが、まさにその通りでした。

一人で出掛けていく私に向かっていつも母が
「またガソリンを撒き散らしにいくのかい。
 女の子と一緒にデートしてきたらいいのに」
と言ってきたのを思い出します。
一人が寂しくないわけはありませんが、こんな私の嗜好を理解してくれる人が世の中にいるとは思えませんでした。

もともと私は多少歴史好きでしたが、この地域に全国的な英雄がいないのを残念に思っていました。
戦国時代には小田原の後北条氏に支配され、越後上杉氏や信濃から進出してくる武田氏にとっては草刈場のような所です。

一人ドライブで史跡や寺院に立ち寄るうちに鎌倉時代から後北条氏がやってくるまでの間に何かいろいろな歴史があったのだな、と感じるようになりました。

上杉謙信とは直接関係の無い上杉氏や長尾氏?
湘南鎌倉からいくつもの河を越えて下総国古河に逃げてきた公方?
足利荘と新田荘、小山氏と結城氏、太田氏と豊島氏、…。
どうもいままで私が知らなかった歴史が、地味~な歴史が埋まっているようでした。

その後、就職して仕事が忙しくなり結婚して子どももできすっかり忘れていましたが、先日長門市大寧寺の案内板に上杉憲実の名前を見つけた時、学生時代の親友に会えた様な懐かしい気持ちになりました。
こちらで毛利氏・大内氏・尼子氏の史跡を廻るたび、今更ながら関東の中世への興味がぐんぐんと高まってきてしまっています。

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