ほき4日記

つまひとり、こふたり、さらりーまん・ほきのへーぼんな日常。

時事ニュース(原油価格・マイナス金額)

団塊ジュニアより少しだけ早く生まれた私。
気付いた時には世界は米ソの2陣営に分かれ、軍拡競争と代理戦争という東西冷戦の真っ只中だった。
歴史の教科書も第二次世界大戦が終わり、平和憲法が制定されたところまでだった。
小学生の頃は戦争のない平和な時代に生まれたことにホッとしつつも子供心に核戦争が起きませんようにと真剣に願っていた。
世界の形や歴史はずっとその状態が続くものと思っていた。

その後、ベルリンの壁が無くなりソ連が崩壊した。
「教科書に載るような」事件がこの生涯の間に起こり、歴史を同時代人として見ることができたのは幸運だと感じた。
ただ、遠くヨーロッパで起きたことで、ニュースを見たり本を読むような距離感ではあった。
それでも十分にこの時代を感じることが出来た。

日本でも政権交代や大地震や年号の移り変わり、東京オリンピック招致があったが子供の頃からの延長のような感じであった。

そして今、自分自身がこれまでにない時代の変わり目にいて、直接その世界の中にいることを実感している。
身の回りの社会のルールや姿、価値観、全てを短時間のうちにコロナウィルスが揺さぶり壊している。
世界も、この間までの秩序が崩れ、それに覆われていた様々な問題があらわになってきている。

コロナウィルスが治まってももう元の世界には戻れないだろう。
第二次世界大戦後に社会・世界がリセットされたように今またリセットされるだろう。
願いたいのはこの変化の過程で戦争が起きないで欲しい、日本が戦争に巻き込まれないで欲しい、ということだ。

コロナウィルス対策での日本政府の動きはグダグダでパッとしない。
はっきり言ってがっかりだ。
そんな中で、世間的に強いリーダーシップを求める風潮が出てきているように思う。
大胆な施策でコロナの封じ込めや経済の維持を進める他国のリーダーを見ると羨ましくさえある。
この不安を強力なリーダーシップで吹き飛ばしてくれる国家リーダーを求めているように思える。

これはかつてドイツに現れた国家リーダーと同じ状況ではないのか。
リーダーシップの弱い国家リーダーが叩かれている姿を見るとそんなことが頭をよぎる。

強いリーダーシップがない代わり、スピーディーな対策が進まない代わりに民主主義が担保されているということなのだろうか。
独裁者を生み出すことのないように、民主主義のコストとして、このようなグダグダな運営を甘受しなくてはならないということなのかもしれない。

今まさに世界中の人達と一緒にこの時代の当事者として教科書に載るような事件の最中にいるのは確実だ。

2020-04-21の記事「原油価格が初めてマイナスになった」
https://eo.m.wikinews.org/wiki/Naftoprezoj_unuafoje_i%C4%9Dis_negativaj?dpl_id=7119

・04/20にニューヨーク証券取引所NYMEX)で原油価格が下落し、世界史上初めてマイナス金額となった。04/21に実行される将来の契約に沿って引き渡されるWTI原油の1バレルの費用は、19時に18米ドルから10米ドルに落ち、21時に0.1ドルまで行った後でマイナスになり、マイナス40.32ドルに達した。取引所が閉まる際には価格はマイナス73.63ドルで安定した。それは原油販売者は購入者に全ての引き渡される原油バレルに対して37.63ドルずつ払うことを意味する。ひと月後に実行される契約はおよそ21ドルずつ売られる。
・同時に直後の延期なしに実行される契約の欧州市場の原油価格が下落した。ロシアのUralsタイプの原油はマイナス3ドルまで、北欧のBrent原油はマイナス3.5ドルまで下落した。WTI原油は主に米国使われており、Brentは欧州で生産され、Uralsはロシアから欧州に引き渡されている。
・全世界の、全世界の経済と交通に重大にブレーキをかけている新型コロナウィルスの大流行が原因の検疫に続く原油消費の劇的な減少がこの下落を引き起こした。例えば米国では工業生産か3月に5.4%減少し、小売りは8.7%減少した。世界エネルギー機関は、4月に過剰な原油提供は日に2900万バレルに相当し、平均的には2020年に日に過剰な原油の930万バレルずつ提供されるだろう、と予測している。米国ではすでに油井の13%が止められいるが精製所は原油1バレル当たり2ドル以上払う準備はしていない。
原油採掘の特有な特徴が原因で、直ぐに止めたり減産することができない。油井の停止は費用が高く、その後の、加えて以前の採掘水準の再開の保障がない再稼働と同じく技術的な手順が複雑である。世界中の原油貯蔵所とタンカーの容量は制限があり、それらは直ぐに一杯になり、その後採掘される原油を在庫できないだろう。それらの原油の在庫は支払うべきサービスであり、時折原油生産者は利益無しに原油を売るかそれを受け入れ、自費で消費もしくは在庫する準備のある購入者に支払いさえする。
・採掘減産のOPECメンバーの同意に関わらず、また米国でのシェールオイル工業の重大な減産に関わらず過剰な原油生産が続いている。しかしながら全世界の経済の低減は予測されるより大きい。直後と直ぐの実行される契約がマイナスもしくは極端に最小の金額に対抗して売られている。一方で6月に実行されるWTI原油の将来の契約の価格はたった14.1%下落して21.5ドルになり、Brentでは5.6%下落して25.5ドルになった。
・価格下落は、価格を固定している長く続く契約に影響しなかった。最も被害を被った人は将来と直後の契約をベースとして原油を販売する取引所の投機家と原油会社で、下落は複数年契約をベースとした原油輸送会社には殆ど影響しなかった。特にタンカーで原油を輸送する米国とアラブの採掘会社は前者に属している。後者はパイプラインによる原油の輸送をするロシアの会社である。市場戦略、違いがそれを引き起こした。タンカーで売られる原油は毎日違う購入者に輸送することができるが、パイプラインの原油は輸送者がその建設費用をカバーして購入者が必要な量の原油を受け取るという保障のある複数契約をベースに数十年の間同じ購入者に輸送される。